読みたい本が棚にないときの予約・取り寄せ・相互貸借活用術
貸出中、別館所蔵、未所蔵でも諦めないために。予約、館内取り寄せ、他自治体からの相互貸借、購入希望の違いと上手な頼み方を解説します。
公開日 2026年5月1日 更新日 2026年5月1日

読みたい本を検索して「貸出中」や「所蔵なし」と表示されても、そこで終わりとは限りません。公共図書館は一館だけで完結せず、同じ自治体の分館、都道府県立図書館、他自治体、大学図書館、国立国会図書館などと協力して資料を届けています。
サービス名は館ごとに異なりますが、選択肢を知っておくと、店頭で買えない本や古い本にも届きやすくなります。
まずは蔵書検索の範囲を確認する
検索対象が今いる一館だけなのか、自治体内の全館なのかを確認します。本館にはなくても分館にあり、最寄り館へ取り寄せられる場合があります。貸出中なら予約を入れると、返却後に順番で受け取れます。
- 予約:貸出中の資料や、同一システム内の資料を順番待ちする
- 館内取り寄せ:別の分館・書庫などから受取館へ移送する
- 相互貸借:他の自治体や機関から資料を借りる
- 購入希望:未所蔵資料の購入を図書館へ提案する
検索情報を正確にそろえる
タイトル、著者、出版社、発行年、ISBNが分かると、同名資料や版違いを避けられます。雑誌記事なら、誌名、巻号、発行年月、記事名、著者名、掲載ページを可能な範囲で控えます。
国立国会図書館サーチでは、全国の図書館や研究機関の所蔵、出版情報、デジタル資料を横断的に探せます。見つけた書誌情報を地元の図書館へ示すと相談が進みやすくなります。
相互貸借は「他館の本を地元で使う」仕組み
地元の図書館が他館へ依頼し、資料を一定期間借り受けます。利用者が所蔵館へ直接連絡するのではなく、普段利用している図書館の窓口を通すのが一般的です。
到着まで数週間以上かかることがあり、貸出期間の延長不可、館内閲覧のみ、複写制限、送料負担などの条件が付く場合があります。新刊、貴重書、参考図書、郷土資料、大型本、視聴覚資料などは借りられないこともあります。
相互貸借は即日サービスではありません。必要日が決まっている場合は申込み前に伝え、電子版、複写、近隣館への来館利用など別の方法も相談しましょう。
本を借りられなくても、必要な部分に届く方法がある
雑誌論文や本の一部分だけ必要なら、著作権法と各館の規定の範囲で複写を依頼できる場合があります。また、公開済みのデジタル資料や、図書館内の端末で閲覧できる資料かもしれません。
「本そのものを借りたい」のか、「特定の情報を確認したい」のかを司書へ伝えると、より適切な手段を選べます。
予約後のマナーで仕組みを円滑に
- 連絡方法と取置期限を確認する
- 不要になった予約は早めに取り消す
- 相互貸借資料は返却場所と期限を厳守する
- 付箋、書き込み、コピー時の強い押し付けを避ける
国立国会図書館サーチでは、公共図書館、大学図書館、専門図書館、デジタルコンテンツなどを横断的に検索できます。
予約、取り寄せ、相互貸借、購入希望、複写、デジタル閲覧。資料へ届く道は一つではありません。検索結果をメモしてカウンターへ持っていくことが、次の入口になります。